3275804 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ロックの部屋

ロックの部屋

TRASH CAN SINATRAS

トラッシュ・キャン・シナトラズ『CAKE』~ネオアコ度★★★~



皆さん、もうクリスマスケーキは食べられましたか?私は実は昨日食べてしまいました。今日は家族の予定が合わなかったので、昨日の休日に食べてしまいました。食べたのはチョコレートケーキです。毎年「ベルグの4月」で買っていたけど今年は東急百貨店内のケーキ屋さんで買ったものでした。味はそこそこでした。「ベルグの4月」と比較すると、それは………ですが、まぁいいんじゃない。

そして、今日もまたケーキを食べてます。【トラッシュ・キャン・シナトラズ】の『CAKE』です。旨い!うまい!!さすが、だてに歳食ってません。(笑)

「OBSCURITY KNOCKS」をちょこっと嗜んでみました。おー、口の中で爽やかに拡がる甘み、しつこくなくて、滑らかな舌触り、これぞネオアコギターポップですぞ。口の中でキラキラギターが鳴り響きます。この舌触りは20年近く前にも味わったような響きです。

そうです、そうです。【アズテック・カメラ】のファースト・アルバムだ。90年代に入ってまた、こんなピュアなアルバムを出してくれたトラッシュ・キャン・シナトラズに涙涙したものです。まさに青春ポップスの再来でした。

《THE BEST MAN’S FALL》
♪どこへ向かうか知っていると道のりは長く、苦しいものさ
 けれど、どこへ行くか知らないでいると
道のりはなおさら長く辛いものさ
 神よ、どうか退屈な日々を耐えるために
 力をください

僕が起きられたから
 目覚まし時計が僕に拍手を送っている 
 昨日の夜の傷はかさぶたに変わり
 物が二重に見える
 自分がすっかり老け込んだように見える
 年老いただけで、賢くはなってないのかもしれない
 不安があるだけ♪

社会の窓口、あるいは大人の入り口があるとすれば、それは先が見えてしまう事。自分の将来が見えてしまった時、道のりはとても長く、20年後30年後の自分が怖い。ここから逃げだすにはどうすればいいのか、そう思いながら30年はとうに過ぎてしまった。

青春というものの出口がないとすれば、自分に何ができるかも分からず、がんじがらみな父親のような生活はしたくないと思いつつ、毎日がイライラのし通しで、時間だけは過ぎていく。

どちらも退屈で不安なのには変わりがない。

このアルバムはどうして「ケーキ」なんだろうな?苦い青春賛歌だから、あえて「ケーキ」かな?確かに苦しくて重い歌に感動はありません。皆で共有できるなら、苦しさも痛みも辛さも分け合って、少しは楽になれるかもしれない。

甘酸っぱい、ヴォーカル・ハーモニーと何度食べても飽きない、しつこさのない甘みなギターサウンド。心に染み渡るメロディーと躍動感。極上の『CAKE』(ケーキ)でした。

お宅の今日のクリスマスケーキは甘かったですか?

                          《2004-12-24記》



© Rakuten Group, Inc.